商工会の
経営指導員という仕事は
主に小規模事業者の経営支援を
行っているんです。
もちろん商工会は地域最大の
経済団体です。
法律に基づいて
設立されている団体です。
組織は50年続いている
団体なので、
古い体質がどっぷり
残っている所はありますが、
仕事のやりがいは多々あります。
既存の商工会の会員が
商工会に求める会員メリットが
薄く、
あまり期待されてないなぁ
という感じがあります。
一部の会員さんは
メリットを感じていると思いますが、職員との人間関係がないと、会費を払っているだけの会員になっていることが多いと思います。
会員獲得や退会にならないようにするにはどうしたらいいか?
自己財源の確保のために何か新たな事業がないか?
など、検討されている中で、
本来あるべき
地域の経営支援を
すべきだと思いました。
それは、
真に地域の経営支援者として
知っていただき、
気に入っていただき、
信頼していただく関係を
会員事業所と築くことです。
経営指導員の
経営指導力も個人差があります。
全体の底上げも必要ですが、
まずは個々の伸ばせる力を伸ばす方がいいと思いました。
私にできること…
考えた末、
創業者支援を行い、
創業準備中から、
商工会との接点を持っていただき、
支援を受けていただくことで、
創業後は
商工会の会員になってもらい、
商工会の経営支援メニューを
活用していただくことで
本来あるべき
会員メリットを受けていただく
会員を増やしたいと
思ったんです。
そして、
自ら創業塾やセミナーの講師として
話すことで、信頼関係を強くして個別相談の機会を設けて、創業までの伴走型支援をすべきだと思いました。
2年間で
創業塾5日間コースを5回
セミナーを3回
受講後の交流会や勉強会を複数回重ねて
創業塾等の参加者は160名を超え
本年度は15人が創業しました。
創業支援をする中で、
創業者にとって必要な情報や
相談内容が多岐にわたる
ことを実感しました。
各分野の専門家はいても
創業者にとって必要な
総合的な分野を支援できる
専門家がほとんどいないと思いました。
だったら
自分がやろう!
と思ったわけです。
幸い、
職場で学んだことや
得意とする分野で
総合的な支援が
できるようになりました。
総合的な分野
たとえば、
創業手続、
創業計画、
資金調達、
チラシやHPなどの販促、
SNSやアナログマーケティング、
人を雇用する際のルールや
社会保険、労働保険、
会計や税金の一般的な内容、
地域での人脈作り、
など。
国が開業率を上げるために
市町村に対して
5年間の創業支援事業をするように求めています。
おそらくほとんどの市町村が
国に対して創業計画の認定を受けるでしょう。
すでに実施している
市町村もありますが、
今年もあちこちで
創業塾なりセミナーが開催されます。
できれば、
商工会の職員の方が
自ら講師となって
地域の関係機関と連携をとって
伴走型支援を
して頂きたいと思っています。